『昏睡』ツアー公演、その全日程が終了した。
とてつもない体験だったと思う。
もうしばらくこれだけの大プロジェクトを動かすことはないだろう。
ここ数年やってきたことの落とし前をこれでつけることができた。
これからの自分の方向性についてはこれからゆっくり考えたい。
まさに無事生還を果たした俳優・スタッフの皆、お疲れ様でした。
そして各会場にご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
会場に合わせて、そしてツアーメンバーの関係の深まりに合わせて、
進化し続けた『昏睡』という作品、
その時々の公演において全力を尽くしたという自負心はあるが、
しかし正直に言えば最終的な理想に届かなかったという忸怩たる想いも強い。
もちろん、今回の企画が参加メンバーにもたらした収穫は多いし、
各地域に戻ってからのフィードバックが大きいことも間違いないことだろう。
シンポも含め観劇した山口の若い演劇人たちへの刺激になったと聞いた。
各地で多くのメディアの取材も入ったし、宮崎・山口では予想以上の動員を記録した。
企画性・話題性としては申し分無しだった。このやり方の可能性も確信できた。
他の誰にもこんなことはできまいと思っているし、それはおそらく自惚れではないだろう。
それでもなお思うのは、そうした企画性・話題性・意義などを省いた部分で、
作品単体として見た時に、圧倒的な空間を創造することができなかった原因についてである。
僕が演出家である以上、このことから目をそらすわけにはいかない。
そしておそらくこのことを考えることが、僕のこれからの課題となるだろう。
多くの「収穫」と「課題」を僕らにもたらした『昏睡』ツアー、
うん、でもやっぱりやって良かったよ。
とんでもなくきつかったけど、とんでもなく楽しかった。
創作ネットワーク委員会のメンバーには心からの友情と感謝を捧げたい。
さあ、次は何しようかな。